株式会社Pina&Co. 所属の「顧問」である高倉豊氏をご紹介します。
プロフィール
1948年兵庫県で生まれ、1970年に自由学園男子最高学部を卒業。
同じ年に博報堂に入社。入社5年目から、中東と欧州に計11年間滞在し、39歳で博報堂を退社。
その翌年40歳で外資系高級化粧品メーカー、パルファム・ジバンシイの日本法人トップに抜擢。
その後、イヴ・サンローラン・パルファンやシスレーの日本法人、外資系高級時計メーカーのタグホイヤーやウブロの日本法人など、
計5社の外資トップを20年間にわたり歴任。
これらの企業のブランド再生に成功し、「ブランド再生人」として業界で有名に。
最後に就任したウブロでは、5年間で売上を3倍にし、憧れの時計ブランドへと成長させた。
2011年6月末にウブロ社長を辞任し、現在はビジネスコンサルタントとして活躍する傍ら、
執筆・講演活動も行っている。その長年の経験から生まれたマーケティングの手法を講演や
研修を通じて発信。著書には『口紅は男に売り込め!』 (ダイヤモンド社)などがある。
経歴
1948年 兵庫県生まれ
1970年 自由学園 男子最高学部 卒業
1970年 株式会社 博報堂入社 国際局、マーケティング、調査、営業部に配属
レバノン、ロンドン、ベルギーへと海外駐在を経験
1988年 パルファム ジバンシーK.K.代表取締役
1992年 イヴサンローラン パルファン株式会社 代表取締役社長
1997年 タグホイヤー ジャパンK.K.代表取締役社長
2000年 シスレー ジャパン株式会社 代表取締役
2004年 エスティ ローダー株式会社 ダルファン事業部 ジェネラルマネージャー
2005年 ウブロ ジャパン株式会社 代表取締役
2010年 退職
主な実績 バージョン1
スイスの高級時計ブランドの国内法人であるウブロ・ジャパンを含む多くの企業で「ブランド再生アドバイザー」として活躍。
20年以上にわたり景気低迷の状況でも、工夫によって解決策を見つける能力を示し、数々の成功事例を築いてきた。
多岐にわたる分野の講演を行い、ビジネス、経営論、組織論、マネジメント、マーケティングなどの
テーマについて語っている。高倉豊のブランド再生術の極意は、ライバルを無視し、
現場を見ずに物事をロジカルに考えない独自のアプローチを提唱。
これにより余計な情報を遮断し、目先のことではなく本質に焦点を当てることが可能。
ウブロ社では、日本での高級時計の知名度向上に成功し、特にビジネスマン向けに
ウブロの人気を高めることに貢献しました。男性誌『UOMO』にタイアップ記事を連載し、
有名人が愛用していることが認知され一気に憧れのブランドへ。
シスレー社ではフランスの高級スキンケアブランド「シスレー」を若い客をターゲットにすることで成功。
『JJ』誌とのタイアップで高級スキンケアの広告収入を増加。
イブサンローラン・パルファン社では基礎化粧品の再購入率向上に貢献。
業界初の取り組みとして自分の肌の悩みをチェックできるパネルを設置し、
メイク雑誌『美的』にサンプルを同梱するなど斬新なアプローチを成功へ導いた。
パルファム・ジバンシー社において、唯一無二の付加価値を提供するために口紅のキャップに恋人の名前を彫り、
「世界で1つだけのリップスティック」というコンセプトを実現。このアイデアは彼の著書のタイトルである
『口紅は男に売り込め!』にも表れており、大きな成功を収めた。
また、赤ちゃん向け香水「プチサンボン」を日本で成功させ、ライトフレグランスブームを巻き起こした。
高倉豊の成功は、独自の発想とブランド再生の独特な方法論に裏打ちされている。
主な実績 バージョン2
◾️ パルファム ジバンシーK.K.代表取締役
・名入れギフトとして、口紅を発売。「世界にただひとつの品」にすることで、
男性の購買が伸び、結果は大成功となった。
ホワイトデーに、男性が百貨店の化粧品売り場に行列をなしたことで話題になる。
・赤ちゃん向け香水「プチサンボン」を、日本で発売させる。
本国からは申し入れはなかったが香りが日本人向けだと確信し、日本での展開を決意。
結果、1994年のNo1フレグランスに成長させ、その後「ライトフレグランス」ブームを巻き起こすことになる。
◾️イヴサンローラン パルファン株式会社 代表取締役社長
・3年間で、売上35%増
・再購入率の高い基礎化粧品の販売に着手。販促の一環として、
自分の肌の悩みをチェックできるパネルを売り場に設置をしたところ、
業界初の試みとして話題になり、その後大手メーカーも追随するようになった。
・メイク雑誌『美的』にサンプルを同梱したことで、美容雑誌では初の試みとして話題になる。
◾️ シスレー ジャパン株式会社 代表取締役
・2年間で、売上55%増
・フランスの高級スキンケアブランド「シスレー」のターゲットを50代から30代に変更。
『JJ』にてタイアップ連載を展開したことで、若い顧客層を呼び込むことに成功。
その結果『JJ』も高級スキンケアを売る力がある媒体と認知され、結果広告収入のアップとなった。
◾️ウブロ ジャパン株式会社 代表取締役
・5年間で、売上327.7%増
・50店舗あった販売店を27店に縮小させ、1店舗あたりの売上をアップさせる。
・ターゲットを地方の社長に絞り込み、男性誌『UOMO』にタイアップ記事を連載させたことによって、有名人が愛用していることが認知。一気に憧れのブランドとして人気になる。今では、王貞治氏、みのもんた氏、出井伸之氏が愛用している。
講演・登壇実績
2015.01.24 タナベ経営様主催「プロ戦略幹部スクール」にて講演
2015.01.28 東京ビッグサイト開催の「マーケティングテクノロジーフェア」にて「ゼロからのマーケティング思考」について講演
2015.03.24 群馬若手ビジネス交流会 パートナーズリーダーにて「ブランディングとは〜勝ち残るための差別化を身につける」について講演
2015.05.13 私立学校にて予備校の経営者に向け「ブランディングとは〜勝ち残るための差別化を身につける」について講演
2015.06.10 経営コンサルタント主催の白熱教室に「新規事業、ブランドの立ち上げ方、マーケティング」のテーマでパネラーとして登壇
2015.07.10 地方銀行の支店長を対象に「口紅は男に売り込め、成功を生み出すひらめきとリーダーシップ」について講演
2015.08.07 大手不動産会社幹部社員を対象に、「差別化とは」について研修
2015.10.13 若手経営者の会にて「ブランディングとは」について講演
2016.01.09 (株)タナベ経営「戦略リーダースクール」(東京)にて「顧客創造におけるマーケテイング発想」について講演
2016.02.23 (株)異業者交流会の月例会にて「ブランディングとは」について講演
書籍
『 口紅は男に売り込め! 』(ダイヤモンド社 )2012
有名ブランド再生人の非常識な3原則
口紅の色数が他社より少なく、広告予算も限られ、わずか4人のスタッフで百貨店に売り場を確保する課題に直面。
その時「男に口紅を売る」という斬新な戦略を展開し、ネーム入り口紅を男性向けのギフトアイテムとして発売。
このアイデアは話題となり、ブランド名を広める成功を収めた。
成功の背後にある3つの原則:ライバルを無視する、現場を観察しない、論理的に考えない。
これらの原則を実例とともに紹介。
『4つのブランドを立て直した八方塞がりを打破するマーケティング』(KADOKAWA)2013
これまで5社の日本で苦戦している外資系企業ブランドの再生を行ってきた中で、
「消費者が少ない」「人材がいない」「特徴がない」など、誰でも悩む8つの状況を打破するためのマーケティング方法を紹介。
『 結果を出す人は「ブリコラージュ」で考える 』(かんき出版 )2015
外資系ブランド企業の業績を次々と回復させた経験豊富な経営者が、「ブリコラージュ思考」と
呼ばれる考え方を初公開。このアプローチは、手元にある素材だけを駆使して「差別化」を実現する方法。
今のビジネス環境では、資金やコネクションが限られており、従来の論理的アプローチだけでは効果がないことが多い。
この新しいアイデアの発見に役立つ思考法を紹介し、結果を出すトレーニングを提供している。
伝説のブランド再生人が教える! 与えられた条件で圧勝する秘策 2019
経営者に求められることは、現状を踏まえて戦略を考え、行動を指示すること。
しかし、時には「今あるもの」だけでは限界を感じることがある。
例えば、予算やリソースの不足、競争が激しい状況下での成功を考えると、
通常のアプローチや教科書的な理論では不十分。そこで、外資系ブランドで成功を収めた伝説のブランド再生人として、
独自の思考法とユニークな発想法を提供。これらの方法は、与えられた条件下で大成功を収める秘訣を提供し、
業界での差別化や競合からの脱却に役立